足の指の間がカサカサだったり、かゆみと赤みなどがある場合、本人が気づいていないだけで水虫かもしれません。
この記事を読むと
足の指の異変は水虫かもしれない可能性を知ることができます。
趾間型足白癬を知ることができます。
趾間型足白癬
足の指の間に皮膚の異変に気付いたら多くの人が水虫の可能性を疑うのではないでしょうか?
最もよく知られていて、水虫で最も多いのがこの趾間型足白癬という状態です。
一般的にいわれる水虫という状態で、文字どおり足の指の間に症状が起こります。
強い炎症からくるかゆみと痛み、また独特のニオイもします。
水虫になりやすい部分がある
どの指の間でも条件は同じように感じるのですが、実はなりやすい部分が存在します。
第4の指の間が最も感染しやすく、また治りにくい特徴があります。
また、第3、第2、第1になるにつれて、水虫になりにくく治療も容易になるという特徴もあります。
足の水虫:足白癬には
種類がある
水虫の代表選手である趾間型足白癬ですが、症状には何種類かありそれに伴って治療方法も若干異なってくるようです。
乾燥水虫タイプ
私たちの認識ではいかにも水っぽい指の股になったとき水虫だなと感じるでしょう。鱗屑(わずかに皮膚がめくれウロコのようにくっついてる)が発生するだけのタイプ
貽貝にも乾燥した水虫も存在します。
皮膚の粉がうろこの様にポロポロとフケのように落ち、皮膚は赤くなっているタイプ
このタイプは軽症なので本人も水虫という認識が少ない。
うつす可能性は十分!
乾燥した皮膚片ですが、水虫の菌が付着したモノをポロポロ落としている状態なので、家族にうつしてしまう可能性は十分にあります。
家族間で同じような症状が見られたら、水虫がうつったと思ってもいいでしょう。
足の指の水虫を治そう
この程度なら抗真菌薬の塗り薬を1か月ほど続ければ、ほとんど完治してしまうでしょう。
再発予防を考えて3カ月間、薬を塗り続ければ十分でしょう。
このタイプの場合には薬剤の形状はなんでもかまわない。
軟膏でもクリームでも液剤でも問題ない。
「テルビナフィン」がおすすめ
様々な種類の真菌に効果があり、特に白癬菌への効果が高く、角質層によく浸透します。
しかも、細胞に薬剤がとどまる時間が長いため、薬をやめても2~3週間は皮膚に残留して効果が続くのです。
テルビナフィンは1日1回だけ足に塗り込めばよいので、お風呂上がりの習慣にしてみてはどうでしょうか?
ラミシールクリーム
有効成分 | テルビナフィン塩酸塩 |
内容量 | 15g |
1本 | 1,551円 |
2本 | 2,655円 |
ラミシールクリーム ジェネリック
ラミシールクリームのジェネリック医薬品です。
当然成分はおんなじです。
内容量2倍でお得なのにお値段はほとんど変わらない。
お買い得ですね。
じゅくじゅく水虫タイプ
最も知られているイメージ通りの水虫。
症状としては
- 指の間の細胞から液体が漏れ出し、ジュクジュクしている。
- 炎症が極端に強くて、皮がむけるだけではなく、指のまたの奥のほうまでふやけた状態
- 強いかゆみと痛みを感じている
ジュクジュクタイプは非常に不快感や違和感が強くて、堪えがたいかゆみに襲われるのが特徴です。
さすがに何らかの対策をうちたいと本人も思っているはず。
ジュクジュク水虫の治療の注意ポイント
薬局で水虫の薬を買ってすぐに塗り込みたい気持ちはわかりますが、注意しなければならないポイントがあります。
- 強い炎症で皮膚がただれている場合
- 皮膚に亀裂が入ってしまっている場合
こういった状態になってしまっているなら、塗り薬を塗ってしまうと炎症を起こしてさらに悪化する可能性があります。
そう外用薬は使ってはいけないんです。
ジュクジュクタイプは内服薬
塗り薬が使えないなら飲み薬を使うしかありません。
使用期間はジュクジュク患部がなくなり、皮膚が再生される程度まで行う必要があるので、気の長い戦いになることが予想されます。
また治療期間中も強いかゆみに襲われるので、掻いてしまいたいくなるでしょう。
しかし、掻いてしまうと皮膚が切れたり炎症が強くなったりと症状が悪化して、ヒリヒリした感覚と痛みが出ます。
できるだけ触らないように心がけましょう。
滲出液(しんしゅつえき)を抑えよう
滲出液は血液成分が漏れ出したもので、組織や細胞から染み出た液体。
白血球が多く含まれています。
内服薬で治療を行うにしても、ただれている部分、亀裂が入っている部分からは滲出液(しんしゅつえき)が出てきていることが予想されます。
放っておいたら靴下や靴が汚れてしまいます。
大量の滲出液を伴っているような場合には、亜鉛華単軟膏を使いましょう。
亜鉛華軟膏とは?
亜鉛華軟膏は、酸化亜鉛を含む軟膏です。
酸化亜鉛の特徴
- 患部を保護し、炎症を和らげる効果
- 患部の滲出液を吸収し乾燥させる働き
これらの作用により、皮膚の再生を助け、傷の治りをよくします。
消炎作用はおだやかなためステロイドのような効果はありません。
ですが、皮膚の保護薬として長期に使用ができます。
亜鉛華軟膏の使い方
亜鉛華軟膏軟膏をガーゼに約2mm程度伸ばして、ただれ部分や亀裂患部に1日1回張り付けましょう。
夜間は亜鉛華軟膏をつけたガーゼをはさむとかゆみを抑えることができますよ。
軟膏の除去には医療用オリーブオイルを使います。
亜鉛華軟膏軟膏は水に溶けない性質なので、コットンなどにオリーブオイルを染み込ませて軟膏を柔らかくして取り去りましょう。
テルビナフィン
内服薬はイトラコナゾールとテルビナフィンの2種類がおすすめです。
とりあえずテルビナフィンを選ぶといいでしょう。
角質への浸透性としては中程度ですがよく届きます。
薬剤の血中濃度が低下しても2~3週間は皮膚に残り殺菌します。
メリット
- イトラコナゾールよりも価格が安い
- 他の薬との併用禁忌薬がない。
- 副作用が少ない
デメリット
- 使用期間がイトラコナゾールより長いのが短所です。
イトラコナゾール 3ヵ月
テルビナフィン 6ヵ月
6か月の間、1日1回ですが毎日服用が必要です。
デメリットで使用期間の長さをあげましたが、改善されたら外用薬に切り替えることを考えればデメリットにはならないですね。
- 肝機能に障害がある人は使うことができません。
ラミシール 250mg
趾間型足白癬の治療の場合
6ヵ月の間、毎日服用
1日 1回 0.5錠(125mg)
1箱 56日(14週間)ある計算になります。
副作用
約10%の人に副作用が出ることがあります。
胃部不快感や下痢、腹痛などで、多くの場合1か月~1か月半あたりで起こるようです。
お薬が合わない場合は使用を中止しましょう。
有効成分 | テルビナフィン |
内容量 | 1箱 28錠 |
使用量 | 1日 1回
0.5錠 |
価格 | 2,844円 |
イトラコナゾール
角質親和性が高い。つまり細胞への浸透性が良いので深く効くというイメージですね。
内服を中止しても4週間、細胞に残って効果を発揮します。
メリット
- 様々な真菌に効果があります。
- パルス療法が使える
- 副作用が少ない
デメリット
- 他の薬との使用禁忌が多いため注意しなければならい。
持病があり、薬を服用しているようなら確認が必要です。 - テルビナフィンよりも費用がかかってしまう。
- 肝機能に障害がある人や妊婦は使えない。
イトラコナゾール服用のポイント
イトラコナゾールは食事による影響を受けやすい特徴があります。
脂に溶けやすい性質があるので、食後に服用しましょう。
空腹時だと半分も吸収されないのです。
そのため食後すぐに錠剤又はカプセルを飲みましょう。
このような報告があります。
コーラ(コカコーラなど)を併用などすると胃酸のPHを下げることができ、薬剤の吸収が良くなるとされている。
この場合、ごはんと一緒にコーラを飲める人にはおすすです。
使い方
1日1回 必ず食後に服用してください。
1回 0.5錠(50mg)~ 1錠(100㎎)
スポラル 100mg
有効成分 | イトラコナゾール |
内容量 | 1箱 4カプセル |
イトラスポア 100mg
有効成分 | イトラコナゾール |
内容量 | 1箱 28錠 |
内服薬で改善して来たら
滲出液を除去しつつ、経口抗真菌薬を使うことでただれや亀裂がなくなり、傷口がキレイになってきたと思いますが、まだ終わりではありません。
外用抗真菌薬に切り替えましょう。
再発予防のための注意点
塗り薬を続ける
乾燥タイプもジュクジュクタイプも患部が綺麗になってくると一見完治したように思い、治療を辞めてしまいそうになりますが、まだ終わっていません。
再発しないように完全に菌をなくさなければいけません。
2か月はまだ塗り続けましょう。目に見えなくても菌は残っています。
生活を改善しよう
患部は清潔に保つようにし、蒸れないことを心がけましょう。
また、家族に水虫持ちがいる場合、全員が取り組まないかぎり何度でも再発します。