白癬

股部白癬 (インキンタムシ)

 

いんきんたむしという言葉は聞いたことがあるかもしれませんが多くの人がはっきりわかっていないかもしれません。

体部白癬(タムシ)や股部白癬(インキンタムシ)が水虫と同じ白癬菌によるものだとは意外と知られていないことです。

 

いんきんたむしは股にできる白癬です。

内股のつけ根、男子でいうと陰嚢と接する部分を陰股部(いんこぶ)と呼びます。

ここに水虫の菌、白癬菌が感染すると股部白癬、そう「いんきんたむし」です。

片足だけのこともありますが、多くの場合は左右両方にできます。

傾向
陰嚢のつけ根あたりから始まり、外側へ広がりますが、陰嚢にはできにくいです。

股部白癬は男性がかかるケースが多く、男性特有の病気と考えられていた時期もあります。

陰嚢が触れるあたりは蒸れやすく、この周辺は白癬菌が付着しやすい環境にあるからです。

 

股部白癬の症状

発疹はけっしてじめじめしたリすることはなく、乾いていて、境目ははっきリして弧状あるいは弧をつなげたような形となります。円形にならず、半円形になる傾向があります。

弧の部分は少し盛り上がって、それに囲まれた部分には、淡褐色の色がつき、皮膚のきめが荒くなり、かさかさした鱗屑がついています。

太ももの下のほうヘ次第にひろがるほか、お尻のほうへもひろがります。

 

ただ、陰嚢は股部白癬にはなりません

金玉

陰嚢や陰茎に白癬ができることは決してないわけではありませんが、インキンタムシの数からすると、ごくまれなものです。

通常かなり長い期間、陰股部に白癬があったとしても、陰嚢には広がらないのです。
不思議なことに、この部分には抗菌力の強い特別な脂肪酸があるためだと考えられています。

陰嚢にできるのは湿疹(しっしん)が最も多く、カンジダ症などはみられますが白癬ができることは稀です。
大変重要な部分だからですかね?

陰嚢に湿疹ができるとインキンタムシになったと思い、水虫の薬を塗りかぶれてしまって病院に行く人が少なくないそうです。

 

かかりやすい年齢、男女の区別

年齢層は昔は10代の後半から20歳の前半の青年男子層にごくありふれた皮膚病でした。

しかし、近年ではあまり見られず高年齢層に少しづつ増えていっています。

これは現在の若い世代が昔とは違って清潔になったことや、下着の形の変化、高機能な繊維などが関係していると思われます。

 

子供の場合

子供はまだ陰嚢が発達していないので、風とおしが良いようで汗ばむことも少ないのでしょう。
小学生くらいまではインキンタムシはほとんどみられません。

 

性別では

インキンタムシは男子がなりやすい傾向があります。

やはり陰嚢があるせいでしょう。
接する部分が汗で湿った状態になりやすいためと考えられています。
しかし、女子でも少ないですがあり得ます。

 

おしりに赤い湿疹ができていませんか?

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通気性が悪いと、白癬菌が繁殖しやすいため、股だけではなく、おしりのほうまで症状が広がってしまうことが多いのです。

湿疹ができたので病院に行って意外な結果にショックを受ける方がいます。
近年ではインキンタムシになる女性が増えてきているのです。
原因は、ナイロンでできているストッキングや下着にあるようです。

また、下着を毎日取り替えなかったり、スポーツジムなどで着替えをしているときに菌が付着することも股部白癬を引き起こす原因になります。

水虫だからと、恥ずかしがってて何もしなければますます患部は広がっていくばかりです。

長期間、さまざまな市販薬を使用して治らなかったので結果病院にいくという人もいます。
ときには、色素沈着を起こし跡が残ってしまうこともあるため、やはり早めに治療を始めたほうがいいでしょう。

 

 

治療方法

治療方法は、水虫と同じで基本は入浴時に石けんで患部をよく洗ってから薬をつけることです。
薬は水虫の治療で使っている同種のものを、1日1〜2回薄く伸ばしてムラのないようにります。
病変部より5〜6センチは広めに塗ってください。

ふつう、症状は7日〜10日で消えますが、角質が入れかわる2週間の2〜3倍の期間は、外用を続けてください。塗り残しがあると、翌年、再発します。
この病型の治療は、通常、外用療法で十分です。

 

ミコナゾールクリーム

内容量 15g
有効成分がミコナゾール硝酸塩です。
真菌に対して効果もしっかりしていますし、白癬ではなくカンジダ症だった場合でも効果があります。
また値段も手ごろなので第一選択におすすめです。

こんなときは内服療法

1.病変が多発している例、広範囲である例、背部など塗布困難な部位にある例

2.病原菌がトリコフィトン・ルブルムなどで、再発を繰り返す例

3.炎症症状が強く、はれあがっている例

4.ステロイドを誤って使用していた例 (異型白癬)

5.免疫不全をともなう合併症を有する例

個々の症例で投与量が異なりますが、イトラコナゾールかテルビナフィンを一週間ほど内服して、さらに外用剤を併用すれば十分と考えられます。

 

ラミシール

内容量 28錠
テルビナフィンが有効成分の飲み薬です。
角質に薬がよく効きます。薬剤の血中濃度が低下しても2~3週間は皮膚に残り殺菌します。イトラコナゾールよりも価格が安く、他の薬との併用禁忌がなく、副作用が少ないのが特徴です。
使用期間がイトラコナゾールより長いのが短所です。

 

イトラスポワ

 

内容量 28錠
角質親和性が高く、内服中止後も4週間も効き続けます。
殺菌的、静菌的に作用します。

いろいろな真菌に効果があるのが特徴です。
カンジダや癜風菌にも有効です。ただし、他の薬との使用禁忌が多く、コストがやや高いのが短所です。

 

予防

股部白癬を予防するためには、通気性のよい生地の下着をできるだけ使用したほうがいいでしよう。

体部白癬や股部白癬の人のほとんどはすでに水虫であるわけですから、これを予防するためには、水虫に触れた後は石けんで手をよく洗うしかありません。

風呂上がりに使うタオルは、体用と水虫用とに区別すること、水虫薬を塗った後や靴下を触った後は石けんで手を洗うことも大切です。

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