髪の毛に水虫の菌である白癬菌が繁殖してしまう症状「頭部白癬」
この症状の場合は、毛の根元である「毛包内」深くに菌が寄生しているので内服薬で治療しなければならない。
外用薬は基本的には使用しません
内服薬の補助として、液剤などをつけることはあります。
しかし、ケルスス禿瘡になった場合は、外用療法は禁物です。
薬を患部に塗ると、 膿が外に出ることを妨げてしまうため、かえって有害になるからです。
頭を洗うことも大切
頭部白癬(シラクモ)になると、患部の髪の毛をちょっとひっぱっただけでも抜けてしまうため、それをおそれてシャンプーすることを控えてしまう人が必ずいます。
しかし、これはよくありません。
他の水虫と同じように、患部は清潔にすることが早く治すポイントです。
頭を洗うことは治療の一つともいえるので、髪の毛は毎日洗うようにしましょう。
頭部白癬は内服薬で治そう
主に、イトラコナゾールやテルビナフィンなどが効果的です。
ただ、これらの薬は、大人が使用する分には問題はありませんが、子どもへ 安全性は十分に検討されていないため、様子をみながら慎重に内服する必要があります。
テルビナフィン
角質への浸透性としては中程度ですがよく届きます。
薬剤の血中濃度が低下しても2~3週間は皮膚に残り殺菌します。
イトラコナゾールよりも価格が安く、他の薬との併用禁忌がなく、副作用が少ないのが特徴です。
短所としては効果を発揮できる菌の種類が少なめです。
マラセチアや癜風菌が原因の場合はイトラコナゾールを選択しましょう
また、使用期間がイトラコナゾールより長いのが短所です。
ラミシール 250mg
有効成分 | テルビナフィン |
内容量 | 1箱 28錠 |
使用量 | 1日 1回 0.5錠 |
用法 頭部白癬の治療の場合 1箱で14週分あるので十分足りるでしょう。 | |
価格 | 2,844円 |
イトラコナゾール
角質親和性が高くです。つまり細胞への浸透性が良いので深く効くというイメージですね。
内服を中止しても4週間も効き続けます。
いろいろな真菌に効果があるのが特徴です。
カンジダや癜風菌にも有効です。
欠点としては、他の薬との使用禁忌が多く、コストがやや高いのが短所です。
頭部白癬のパルス療法
イトラコナゾールは、細胞に薬剤が残りやすい特徴を利用して、パルス療法という治療ができます。
通常、成人にはイトラコナゾールとして
1日 2回 (1日400mg) | 1回 200mg |
脂に溶けやすい性質があるので吸収率がよい食後に服用しましょう。
これを1週間続ける。
その後、3週間休薬します。
再び1週間飲み続ける。
これが頭部白癬の場合のパルス療法です。
スポラル 100mg
有効成分 | イトラコナゾール |
内容量 | 1箱 4カプセル |
使用量 | 1日 2回 1回 2カプセル |
価格 | |
4箱 | 2,951円 |
7箱 | 4,758円 |
10箱 | 6,611円 |
12箱 | 7,950円 |
イトラスポア 100mg
有効成分 | イトラコナゾール |
内容量 | 1箱 28錠 |
使用量 | 1日 2回 1回 2カプセル |
イトラスポアなら1箱でパルス療法を行うことができます。
価格 | |
1箱 | 4,896円 |
2箱 | 8,563円 |