民間療法はさまざまな土地に根付いた、古くからの言い伝えられてきた治療法である。
昔、医者に見てもらえなかった時代に、人々がいろいろな薬草や食べ物などを利用して自然治癒を高めることで病気を治そうとしたものである。
水虫の民間療法
民間療法は100種類以上のものがあります。
代表的なものとして
- 酢づけ療法
洗面器に10:1くらいの割合で40℃くらいのお湯に酢を割いれる。
そこに足を20分ほとつける
これを2~4ヵ月続ける。
- ろうそく
ろうそくに火をつけて溶けたロウを患部に垂らす。
熱で殺菌できるらしい。
- 塩素系漂白剤
キッチンハイターをバケツに入れて、20分の1くらいに薄めて足を15分ほどつける。
塩素の殺菌力で真菌を撃退!・・・わからなくはないが大丈夫なんだろうか。
- ニンニク
すりおろしたものを直接患部に塗り10分ほど放置する。
- 緑茶
緑茶の出がらしをお茶パックに入れて、患部に張り付けてラップして寝る。
- 銅線療法(10円玉)
- ヨードチンキ療法
- クレゾール
- 米ぬか
- 温熱(夏の海辺で焼けた砂浜を歩く)
- 杉の葉いぶし
- 生味噌
- アロエ
- ヨモギ
- 生美
- トウガラシ
- 塩
- 冷水
- 温泉(イオウ)
- 鏡
- 紫外線
- 遠赤外線
- ヒバ油
- 梅肉
探し始めたらきりがないほどにあります。
水虫の民間療法の効果は?
白癬菌に対する殺菌作用により有効といわれているたとえば、
酢(食用酢)には抗菌、抗酸化作用があり、竹酢液、木酢液でもメトキシフェノールと、ジメトキシフェノールによる抗真菌作用がみとめられるとのことである。
同様にヨードチンキは殺菌作用、生味噌には組織の再生作用、ニンニクにはアニリンによる強い抗菌作用、生姜はジンゲロン、ショ ーガオールによる殺菌・消臭作用、茶にはカテキンによる殺菌作用、ヒバ油にはヒノオキチオールによる抗菌作用がみとめられたといわれています。
A:やめたほうがいい
実際には白癬菌に対して殺菌作用を有するものは存在しません。
一部のものには静菌作用をみとめるものの、市販されている抗真菌薬の1万分の1程度しか抗真菌活性はみられないのです。
そのため、水虫は民間療法では治すことは困難で、そのうえ症状を悪化させてしまった結果、患部に接触皮膚炎などを起こしてしまうなど、ハイリスクなうえ、ローリターンな方法といえるだろう。
民間療法は百害あって一利なしと言ってもいいかもしれません。