角質増殖型の水虫の人のほとんどは自覚症状が乏しい傾向にある。
なぜならこのタイプはかゆみやにおいがほとんどなく、ジュクジュクしたものとは違い乾燥しているため、本人は肌荒れや老化による減少と思い込んでいるため、治療など行わず放置されている場合が多い。
また、症状は通常の水虫のように夏ひどくなり、冬におさまるといった変化はなく、冬場に足の裏の皮膚が分厚くなり、表面はカサカサしており、ひび割れることで病院に行くケースが多く見られます。
冬場にひどくなる傾向があります。
このような特徴により放置、もしくはただの肌荒れと勘違いしているが白癬菌がしっかり根を張り、カサカサの皮膚を落とすことで家族や他の人への感染の元凶となりえます。
ちゃんと治療すれば治せます。
角化型水虫の外用薬による治療
角質増殖型の白癬は塗り薬の効果が出にくく、飲み薬での治療が第一選択とされてきましたが、最近はとても効果の高い塗り薬が登場してきたため、塗り薬も選択肢に入るようになりました。
塗り薬だけでは不十分なときは、尿素やサリチル酸の塗り薬を併用すればさらに効果が期待できます。
尿素には水分を吸着する効果と角質を柔らかくする効果があります。
尿素入りのクリームなどが売られていますので使ってみるのも良いでしょう。
注意点としては傷がある場合は刺激があるので注意が必要です。
サリチル酸には角質を軟化させる作用があります。
皮膚の硬い部分を柔らかくすることで、薬の浸透をよくすることが期待できます。
大切なポイント!
薬を塗るときは、角質をふやかして柔らかくしておくことで、薬剤の浸透が良くなります。
そのため、水虫のタイプにかかわらず、お風呂上りに塗るのが効果的です。
完全に乾いてしまってからでは薬の効果が半減してしまいます。
浸透してこその効果ですから。
ミコナゾールクリーム
有効成分のミコナゾール硝酸塩を含有した抗真菌剤です。
真菌に対して効果もしっかりしていますし、値段も手ごろなので第一選択におすすめです。
1日に2~3回塗ってください。
有効成分 | ミコナゾール硝酸塩 |
内容量 | 1本 15g |
1本 | 1,160円 |
2本 | 1,563円 |
3本 | 2,046円 |
ラミシールクリーム
テルビナフィン塩酸塩を含有した外用抗真菌薬です。
このお薬は、幅広く様々な種類の真菌に対して効果があるのですが、特に白癬菌に対して強力な殺真菌作用を示します。
しかも、1日1回で効果があるので毎回風呂上がりに塗れば、忙しい人にもバッチリです。
有効成分 | テルビナフィン塩酸塩 |
内容量 | 15g |
1本 | 1,551円 |
2本 | 2,655円 |
ラミシールクリーム ジェネリック
ラミシールクリームのジェネリック医薬品です。
成分はそのままで内容量2倍なのにお値段はほとんど変わらない。
お買い得ですね。
有効成分 | テルビナフィン塩酸塩 |
内容量 | 30g |
1本 | 1,528円 |
2本 | 2,230円 |
3本 | 3,172円 |
角化型水虫の内服薬による治療
内服薬の良い点は確実性が高いところです。
飲み薬なので外用薬のように塗り忘れ部分はありません。そのため再発率も低いです。
角質増殖型の人はかなりの確率で爪白癬になっています。
爪の水虫の場合、爪表面から塗り薬をすることは難しいので内服薬がおすすめになってきます。
そのため足の状況がそれほどひどくなくなければ塗り薬から始めましょう。
かなりの広範囲に水虫が広がり、爪にまで及んでいる場合は、はじめから飲み薬を選択するというのが賢い方法です。
さらに、治療が長期になることをあらかじめ心にとめておきましょう。
角質増殖型の場合、再発率が非常に高い傾向にあります。
確実性を考えれば内服薬がお勧めです。
水虫の内服薬の選び方
イトラコナゾールとテルビナフィンのほぼ2択になる。
どちらを選ぶかのポイントです。
イトラコナゾール | テルビナフィン | |
費用 | 高い | 安い |
服用期間 | 3カ月程度 | 3~6か月 |
再発率 | 〇 | |
回数 | 1日2回 | 1日1回 |
イトラコナゾールとは
強い抗真菌力と幅広い種類の真菌に効果があります。
白癬菌やカンジダ属、アスペルギルス属など皮膚糸状菌と呼ばれるものに効果的です。
イトラコナゾールの特徴
薬を飲むのをやめてしまっても4週間は皮膚に貯留することが可能で、爪の場合には6カ月間以上貯留することができる。これにより、殺菌的に効果を発揮する。
そのため、服用期間が短いにも関わらず治癒率が高い。
パルス療法が使える
イトラコナゾールの特徴である”長く皮膚に効果が続く”ことを利用したパルス療法というものがあります。
一週間薬を飲み続けて、その後3週間薬をやめるという一ヶ月を1セットとして3セット行う治療法です。
薬を飲むということは少なくとも肝臓へ負担がかかります。
パルス療法では、肝臓への負担を減らすことができます。
いわゆる休肝日が作れるのです。
イトラコナゾールの欠点も理解しましょう
ほかの薬と一緒に飲んではいけません。という併用禁忌などがかなり多い。
肝障害、腎障害、胃腸障害、妊婦などは使えません。
他の薬比べると価格が高いこと。
スポラル 100mg
有効成分 | イトラコナゾール |
内容量 | 1箱 4カプセル |
使用量 | 1日 2回 1回 2カプセル |
価格 | |
4箱 | 2,951円 |
7箱 | 4,758円 |
10箱 | 6,611円 |
12箱 | 7,950円 |
イトラスポア 100mg
有効成分 | イトラコナゾール |
内容量 | 1箱 28錠 |
使用量 | 1日 2回 1回 2カプセル |
イトラスポアなら1箱でパルス療法を行うことができます。
価格 | |
1箱 | 4,896円 |
2箱 | 8,563円 |
テルビナフィンとは
角質への浸透性としては中程度ですがよく届きます。
薬剤の血中濃度が低下しても2~3週間は皮膚に残り殺菌します。
テルビナフィンの特徴
- イトラコナゾールよりも費用が安すく済む
- 他の薬との併用禁忌がない。副作用が少ないのが特徴です。
- イトラコナゾールよりも再発率が低い
角質増殖型の水虫のでの短所と言えば、使用期間がイトラコナゾールより長いのが短所です。
- イトラコナゾール 3か月
- テルビナフィン 3~6か月
ラミシール 250mg
有効成分 | テルビナフィン |
内容量 | 1箱 28錠 |
使用量 | 1日 1回 0.5錠 |
角質増殖型の水虫治療の場合 1日 1回 0.5錠(125mg) 連日 3~6か月です。 | |
価格 | 2,844円 |