水虫かもしれない・・・そう思い病院にいく決意をした。
そんなあなたに、せっかく医者に見てもらうのだから確実に診断してもらいましょう。
診断を受けるための準備をしましょう。
情報を整理しよう
医者に多くの情報を提供すればそれだけ誤診を防ぐことにもなるし、早く治るかもしれません。
初診は、他の病気と同様、問診から始まります。
この問診はその後の治療の重要な情報になりますから、恥ずかしがったり、遠慮したりしないで正直に答えましょう。
問診の際に質問されるのは主に次のような内容です。
・発症部位と自覚症状
・発症した時期とその後の経過
・家族に水虫患者がいるかどうか
・これまでに大きな病気にかかったことがあるか? (病歴)
・他の皮膚病を患ったことがあるか (診断名と治療経過)
・現在、市販薬を使用しているか。(使用している場合は、薬の種類と薬品名)
・日常生活の様子や生活環境など
これらのことを具体的に答えられるように準備しておくと、診察もスムーズに進みます。
また、市販薬を使用している場合は、それも持っていくとよいでしょう。
どんな種類の薬を塗って治らなかったのかがわかれば同じ薬を出されることはないでしょう。
水虫で病院に行く前に我慢しておきたい4つのこと
いずれも医師が正しい診断をするために必要なことです。
守られていると、医師も診察がしやすくなり、それにともない適切な治療を行うことができるのです。
誤診も防ぐことになってきます。
水ぶくれはつぶさない
水疱をみつけると、気になるあまりついつぶしてしまう人がいます。
しかし、検査をしようとしても、白癬菌が検出できそうな水疱がないと、やはり診断に支障をきたしてしまいます。
水ぶくれの中には確実に菌がいるので、医者としてはそこから菌を取り出して検査したいのです。
ちゃんと菌を判別することで治療方法やお薬がピッタリ合致するわけです。
水ぶくれつぶすのは我慢して病院にいきましょう。
爪は切らずに受診すること
爪白癬の治療を受ける際、きれいに爪を切り込んでから受診される人が多いようです。
しかし、これでは菌を調べても病爪が少なく、みつからないこともあります。
「恥ずかしいので昨日一生懸命切りました」
という方がたくさんいるそうです
適切な診断の妨げになります。
どんな風に爪が変化しているのか
どのくらい侵食されているのか
どこから菌が入っているのか
爪を切ってしまうとわからなくなってしまうこともあります。
爪きりは我慢して病院にいきましょう。
油薬をつけないこと
水虫のさいには顕微鏡で菌が見たいので、爪や皮膚を採取して検査します。
苛性カリ鏡検法といって爪や角質を水酸化カリウムの溶液で溶かして顕微鏡で見るのですが、油が角質にしみ込むとわかりにくくなります。
保湿クリームやハンドクリームも一応、我慢しておきましょう。
なにもつけないが一番ということですね。
数日前から薬の使用を控えること
患部に水虫薬を塗りますと当然ながら水虫の菌である白癬菌は減少します。
症状があきらかに水虫であっても、白癬菌の検出率は100%ではありません。
前もって薬を塗っていた人の場合、検出率はさらに下がるため、正しい診断の妨げになります。
白癬菌ではない可能性だってあるのです。
かゆみがあるとしても、水虫薬を塗るのを数日我慢してからいきましょう。
他も部分もちゃんと申告しましょう
足だけでなく体の他の場所にも皮膚病があるときは、これもきちんと診てもらうようにします。
体部白癬 (タムシ)や股部白癬(インキンタムシ)の場合は、着衣を脱がなければならず、恥ずかしがって隠している人もいます。
しかし、これでは医師が的確な診断をくだせません。
そこから他の部位に感染していく可能性を見極められないからです。
せっかく受診するのですから、恥ずかしがらずに患部を診てもらうことが大切です。
衣服も体もキレイにしていきましょう
足の症状を診て、手や体に伝染している可能性を疑えば、医師によってはさらに積極的に調べることもあります。
このため、足はもちろん、体や下着類、履き物など、きちんと清潔にしてから診察を受けるようにしましょう。
体部白癬の疑いがあれば服は脱がなくてはいけませんし、股部白癬の可能性があれば下着姿になること考えられます。