テルビナフィンはアリルアミン系と呼ばれる抗真菌薬です。
抗真菌薬の効き方
真菌は細胞膜を生成するのにエルゴステロールが必要です。
しかしエルゴステロールを作る過程で必要なスクアレンの代謝酵素を邪魔することで、真菌内にスクアレンを蓄積させ、エルゴステロールを作るのを阻害します。
これによって殺菌的に真菌を倒します。
ちなみに人間は、細胞膜の主成分がコレステロールなので抗真菌薬の影響を受けないんですね。
強い殺菌力と幅広く真菌にきくので、水虫の原因菌である白癬菌にくわえカンジダや癜風菌にも有効です。
とくに白癬菌に対する抗菌作用が強いのが特徴です。
しっかり菌を殺菌できるので、きちんと薬を塗り続ければ完治させることができます。
こんな症状に
白癬 (いわゆる水虫)
- 指間びらん症
- 間擦疹(乳児寄生菌性紅斑を含む)
用量・用法
外用薬は、1日1回患部に塗布する。
錠剤は、通常1日125mgを初期用量として、1日1回 食後に経口投与する。
年齢や症状に応じて適宜減量する。
一日のどのタイミングで飲むか?ですが、基本的には夕食後の内服がおすすめです。
しかし、晩酌や外食が多い人は朝食後にしましょう。
特徴
よく効く
テルビナフィンは、幅広く真菌に効果があり、特に水虫の原因菌である白癬菌に対して強力な殺真菌作用を示します。
白癬に対する内服療法としても多く活用されています。
真菌細胞内への移行性に優れていて、角質までしっかり薬剤が浸透します。
テルビナフィンは爪母、爪床の両方から真菌に到達します。
血中濃度が低下しても2~3週間は皮膚に、2カ月以上は爪に有効濃度で貯留することにより殺菌的に作用することができます。
そのため、1日1回125mg の服用で、爪真菌症、角質増殖型手・足白癬にも高い効果を発揮します。
価格が安い
イトラコナゾールにくらべて安価である。
併用禁忌薬がない
この薬と一緒に絶対服用してはいけません。というものがありません。
併用注意薬はあります。
一緒に使う時は注意して使いましょう。ということですね
持病がある人でも使える可能性がでてきます。
ただし全体的に副作用は少ないが、致命的なものの報告があります。
死亡例や肝機能障害が起こることがあるそうです。
服用期間が長い
内服薬の投与方法は1日1回 1錠(125mg)を3~6か月連日服用になります。
そのため服用期間がイトラコナゾールに比べて長いという短所がある。
目安は手の爪白癬が3か月、足の爪白癬が3~6か月です。
塩酸テルビナフィンが向いている人は
高齢者、内科的合併症のある人、より安価な薬剤を希望する人、単純な服用法方を希望する人。
しかし、肝障害、腎障害、胃腸障害、妊婦などの場合はいずれの薬剤も使えない。
外用薬で対処しましょう。
内服薬
塩酸テルビナフィンが入っているお薬の商品名はラミシールです。
タービシル(Terbisil)
内容量 | 1箱 28錠 |
テルビナフィン含有量 | 250mg |
テルビシップ(Terbicip)
内容量 | 1箱 7錠 4箱セット (全28錠) |
テルビナフィン含有量 | 250mg |
テルビシップはラミシールのジェネリックです。
7錠で1箱という小分けになっています。
注文すると4箱届きます。
テルビフェイス(Terbiface)
内容量 | 1箱 7錠 4箱セット (全28錠) |
テルビナフィン含有量 | 250mg |
テルビフェイス
内容量 | 1箱 7錠 4箱セット (全28錠) |
テルビナフィン含有量 | 500mg |
1錠あたり500mgの有効成分なので、ピルカッターなどで錠剤を割る必要があるが費用を抑えることができます。
外用薬
ラミシールクリーム
有効成分 | 塩酸テルビナフィン 1% |
内容量 | 1本 15g |
塗り薬の良さは副作用があまりおこらないことです。
根気強く塗り続ければ、完治させるだけの殺菌力はあります。
1日1回 風呂上がりの習慣にしましょう。
ラミシールクリーム ジェネリック
有効成分 | 塩酸テルビナフィン 1% |
内容量 | 1本 30g |
ラミシールクリームのジェネリック医薬品です。
そのため本家の2倍の量、1本30gです。
値段も少しだけ安い。
まとめ買いするとさらに安い。
ラミシールスプレー ジェネリック
有効成分 | 塩酸テルビナフィン 1% |
内容量 | 30ml |
スプレータイプの良いところは、広範囲に散布が可能なこと、クリームのようにべたつきはありません。
手だって汚れません。
液状なので浸透力が良いのもいいところですね。
患部がジュクジュクの人には液状のお薬は向いていません。
手軽に使えるのでめんどくさがりの人には向いています。
真菌症は継続することが最も大切です。
かけ続けましょう!