四番目の指のまたにできやすい水虫です。
足の指と指の間に発症します。
足の指の曲がる側のみに生じていた水虫は、慢性化するにしたがって指のまたを中心に繁殖するようになります。
そのため、この部分は皮膚がふやけたように白く濁ります。
水虫の人の半数以上がこのタイプだそうです。
皮がむけ、次にふやけた部分が広がる、ということを繰り返しながら、冬季は症状が治まるものの、何年もかけて慢性化していきます。
ふやけた皮は堅くなり、魚の目のようになることもあります。
趾間型の足白癬の症状は4タイプ
症状のタイプには大きく2種類に分かれます。
どちらも強いかゆみを感じるのも特徴です。
1.わずかな鱗屑が生じるのみのタイプ
2.乾燥した落屑と紅斑を生じるタイプ
紅斑は皮膚表面が赤くなった状態です。熱は帯びていません。
落屑は皮膚がぽろぽろこぼれ落ちるような状態です。
細かい時は粉を吹いたようにみえます。
1と2のタイプは軽症で本人の自覚もあまりありません。
しかし、軽症でも足からは大量の白癬菌がこぼれ落ちていることも少なくありません。
感染予防を考えると治療すべきでしょう。
この程度だったら塗り薬を1カ月も続ければ症状はほとんど完治してしまいます。
再発防止を考えると3カ月続けて塗れば十分でしょう。
3.角質が浸軟してびらん・亀裂を伴うタイプ
このタイプは炎症症状が強く、本人もかゆみ・痛みといった症状を感じるはずです。
このタイプで注意するべきは外用抗真菌薬を使用すると症状が悪化する場合があります。
足白癬の症状というのは白癬菌に対して一種の接触アレルギー反応であると考えられています。
そのため、外用薬による刺激性皮膚炎が起きやすい状態になっているのです。
4.細菌感染、接触皮膚炎、白癬疹などの合併症を生じたタイプ
合併症が細菌背の二次感染なのか、接触皮膚炎や白癬疹といったアレルギー反応であるのかを見極めなければなりません。
細菌感染の場合
趾間を越えて圧痛を伴った発赤があって、膿性の滲出液が見られます。
顕微鏡で見ても菌要素が見つからない可能性がある。
アレルギー反応の場合
顕著な紅斑や水疱形成とともに強いかゆみがある。
顕微鏡で見ても陰性の場合が多い。つまり白癬菌が見つからないことが多い。
趾間びらん型の水虫の人の共通点
足の指が比較的太い
指が根元まで太くて、隣同士の指の隙間があまりなく、指が広げにくい人に多いようです。
指同士がくっつきやすいので風通しが悪いので蒸れやすくなっています。
逆に、指の根元が細くて、隙間があり、指を広げやすい人は、趾間型の水虫になりにくく、またなってしまった場合でも治りやすい傾向があります。
- このタイプへのアドバイス
このタイプの人は指のまたの蒸れを防ぐるために、ピッタリした靴やきつめの靴は履かないようにすることが大切です。
また、このタイプの水虫の人は、入浴時や就寝前に足指を開く運動をすると、水虫の悪化をかなり防ぐことができます。
女性のハイヒールも原因
ハイヒールは足の前方部分が圧迫されやすく、水虫になりやすい足の形へと変化させてしまいます。
可能ならばゆとりのある靴を履いて、指を押さえつけないようにしたり、形の違う靴を毎日履き替えたほうが良いでしょう。
そうすることで足の変形を防ぐことができます。