股部白癬（いんきんたむし）の治療

股部白癬は、股が水虫の菌である白癬菌に感染した状態です。

「いんきんたむし」と呼ばれているものです。

インキンタムシの特徴

男性がなるイメージが強いですが、男女問わず感染してしまいます。

症状は？

赤い湿疹が徐々に広がり、地図のようになります。
そして我慢しがたい、かなり強いかゆみがある。

そのうえ、きついニオイが出ることがある。
しかし、本人は気が付きにくい。

どの部分に？

股から太もも、おしりにかけて広範囲に症状が広がります。
左右対称に発症する傾向にあります。

重症化すると色素沈着を起こすため、皮膚が黒紫になってしまいます。
そのため、治った後も色が残るという困った状態になります。

そのため女性は特に早期に治療を行う方が良いでしょう。

陰嚢には症状がでないことが多い。

インキンタムシを治そう

インキンタムシを治すためには、いくつかの要点を押さえることが大切です。

薬を塗ろう

治療方法は、水虫と同じで基本的には外用薬を患部に塗り込み続けます。

お風呂に入ったら石鹸で患部を洗いましょう。
風呂上がりの皮膚は柔らかくなっているので、薬の浸透が良くなっているのでチャンスです。

しっかり水気をとったら、薬を塗り込みましょう。

薬は水虫の治療で使っている同種のものを、１日１〜２回薄く伸ばしてムラのないようにります。

病変部より５〜６センチは広めに塗ってください。
お薬の回数は、用法用量を確認して使いましょう。

どれくらい続けるの？

通常、抗真菌薬を塗り続けると、症状は７日〜１０日で消えます。
治ったように見えるため、ここでやめてしまう人がたくさんいます。

しかし、角質が入れかわる２週間の２〜３倍の期間（４～６週間程度）は外用を続けましょう。
１～２か月は時間が必要です。

中途半端に辞めてしまった場合、翌年再発します。
完璧に根絶させましょう！

通気性を良くしよう

早く治すにはお薬だけではなく、生活環境を改善することも重要です。
できるだけ菌が住みにくくなるようにしましょう！

通気を良くしよう

 白癬菌は高温多湿を好みますので、下着は通気にも気を付けたほうが良いでしょう。
トランクス型にするのも効果があります。

剃毛する

可能ならば陰毛を剃ってしまうのもおススメです。
通気が良くなるのはもちろんのこと、さらに薬がきちんと皮膚に塗り込めるからです。

再発を予防しよう

薬を塗りづけて菌を減らしても、別のところからまた菌を付けていては終わりがありません。

簡単なことで、白癬菌の再付着を予防することができます。

タオルを別にする

もし水虫もちの場合は、風呂上がりに使うタオルは、体用と水虫用とに区別すること。
再感染予防になるからです。

手洗いは大切

体部白癬や股部白癬の人の多くは、すでに水虫を持っている可能性があります。
そのため感染拡大を予防するためには、水虫に触れた後は石けんで手をよく洗うことが重要です。

ミコナゾール硝酸塩の塗り薬

有効成分のミコナゾール硝酸塩を含有した抗真菌剤です。
真菌に対して効果もしっかりしていますし、白癬ではなくカンジダ症だった場合でも効果があります。

また、値段も手ごろなので第一選択におすすめです。

効果

白癬

• 足白癬（水虫）
• 体部白癬（たむし）
• 陰股部白癬（いんきんたむし）

カンジダ症

癜風（でんぷう）

カンジダ属やアスペルギルス属、クリプトコックスなどに対しても強い抗真菌作用を発揮します。

ミコナゾールクリーム

有効成分	ミコナゾール硝酸塩
内容量	１本　１５ｇ
１本	１，１６０円
２本	１，５６３円
３本	２，０４６円

ダクタリンゲル

有効成分	ミコナゾール硝酸塩
内容量	２０g
１本	１，８７３円
２本	２，８８５円
３本	３，９７７円

テルビナフィンの塗り薬

”有効成分テルビナフィン塩酸塩”を含有した外用抗真菌薬です。

テルビナフィンの塗り薬は、幅広く様々な種類の真菌に対して効果があり、特に白癬菌に対して強力な殺真菌作用を示します。

しかも、１日１回で効果があるので忙しい人にも最適です。

効果

• 白癬（足白癬、体部白癬、股部白癬）
• 皮膚カンジダ症（指間びらん症、間擦疹(乳児寄生菌性紅斑を含む)）
• 癜風（でんぷう）

ラミシールクリーム

有効成分	テルビナフィン塩酸塩
内容量	１５g
１本	１，５５１円
２本	２，６５５円

ラミシールクリーム　ジェネリック

ラミシールクリームのジェネリック医薬品です。
成分はそのままで内容量２倍なのにお値段はほとんど変わらない。
お買い得ですね。

有効成分	テルビナフィン塩酸塩
内容量	３０g
１本	１，５２８円
２本	２，２３０円
３本	３，１７２円

爪水虫をお持ちの方

いんきんたむしの人の多くに水虫持ちがいますが、その中でも爪水虫を持っている人に限っては外用薬だけではいけません。

内服薬を使って爪水虫を治す必要があります。

感染源を絶たないと再発してしまうからです。

⇒爪白癬の治療方法