- 水虫の人の足から菌の菌のばら撒きを防ぐ!
- 生活環境の中の水虫の菌(白癬菌)を減らそう
- 水虫ではない足に水虫(白癬菌)が付着するのを防ごう
1.水虫の人の足からの白癬菌のばら撒きを防ぐ
水虫の原因の菌は白癬菌です。
そして水虫の人の70%は生活環境の中に白癬菌をばらまいています。
もちろん本人にはそのつもりはありません。
70%の人ですが大量にばらまいている人は少数であって、すべての水虫の人がたくさん菌をばらまくわけではありません。
こんな調査がされました。
水虫の患者の家庭を調査して菌は落ちているのか?を調べたのです
すると、いたるところから大量の白癬菌が検出されるそうです。
家族の中に水虫患者がいるということは、家の中には白癬菌の付着したアカやホコリ、チリなどが混じって落ちていということです。
きちんとした治療を行っている場合は、白癬菌の数は大したことはありませんが、水虫を放置して、掃除も行き届いていない家庭の中は白癬菌だらけになっています。
本人の靴や部屋、床や寝具、ソファーなどからも菌が検出できるでしょう。
こんな状態では家族の誰かが感染しても不思議ではありません!
外用薬でばらまき攻撃を止めよう
水虫の人に塗り薬を使うと白癬菌をまき散らすことはすぐに抑制されます。
根本的に水虫卒業を目指す場合は内服薬のほうが有効ですが、ばらまかれるのを防ぐという意味では外用薬のほうが確実で効果も早いんです!
水虫患者の家庭や大型施設などでは、外用薬治療を行うとそのまわりの白癬菌も大幅に減らすことができます。
もし、家族内にいる水虫持ちのメンバー全員で治療に取り組めば効果は十分で、それ以外のことはほとんど気にすることはないほどになります。
2.生活環境中の白癬菌を減らそう
水虫の人の家の中を歩いたら、足の裏から白癬菌を落とし、時にはカサカサの皮膚片を落とすでしょう。
そこに水虫ではない健康な人が歩けば、間違いなく足の裏に白癬菌がくっついてしまいます。
もちろん、自分の足にくっついて再感染ということでもありますよね。
家の中をキレイにしよう
水虫を治すためには、家庭内の環境を改善して、こまめに掃除する必要があります。
とても普通のことですが、掃除機をかけたり、ほうきで掃く、濡れたタオルでふくなどの掃除をすると、付着する菌はかなり減ります。
特に念入りに掃除したいところ
- 洗面所
- 寝室
- 脱衣所
- 台所
- トイレ
- あるいは人の往来が多くゴミやホコリがたまりやすい居間
- 廊下
- 階段
- 部屋の隅や物の下
皮膚に直接触れる様な場所やものは、常に清潔にして乾燥させておくことが大切です。
- 足ふきマット
- スリッパ
- じゅうたん
- 寝具
- 靴
水虫の菌がついているかも?どうしよう?
靴下に付着した白癬菌
水虫の人の家や病院のスリッパ、銭湯などにいけば、かなりの確率で靴下に菌を付けて帰ってしまいます。
これってどうすればいいの??
答え:水洗いでオッケー
付着した菌を恐れることはありません。
靴下に付着した白癬菌は、洗濯機や洗剤による洗濯はもちろん、水洗いでもほとんどいなくなります。
そのため、水虫の人の衣類、靴下、タオルを分けて洗う必要もありません。
まとめて洗濯機で洗って問題ありません。
靴下を裏返したりする必要もないのです。
靴に付着した白癬菌
答え:拭くだけも効果絶大
サンダル、スニーカー、長靴などに残っている白癬菌は熱湯につけると死滅させることができます。
しかしそれはかなりの手間です。
もちろん水洗いもサンダル、スニーカーではしっかし効果を発揮しますが、長靴に限ってはあまり有効ではないようです。
実は濡れたタオルで拭くことでもほとんど消失します。
これらのことから消毒薬をわざわざ使う必要はなく、洗濯したり、拭き取ったりすることで十分に白癬菌を減らすことができるのです。
3.水虫ではない足に白癬菌がくっつくことを防ごう
水虫の菌が足にくっついちゃう問題について、よく話題になってしまうのがバスマットです。
入浴後に使用する足ふきマットは白癬菌が付着する場所として、頻度、菌量ともに間違いなくナンバーワンでしょう。
お風呂上がりの足に菌がくっついてしまえば、次に足を洗うのは24時間後。
しかし、バスマット以外でも床や、スリッパ、畳などでも付着するため、バスマットだけ特別悪者ということではありません。
また、個別にマットを使用するなんて方法もありますが、面倒で費用もかかります。
畳や公衆浴場など集団が裸足になる機会が多い日本の環境では、足に白癬菌が付着することは完全には避けられないと考えられます。
特に自分の家の中に水虫持ちの人がいれば、それは絶えず菌がともに暮らしていることになります。
水虫は簡単に発病しない
水虫の菌(白癬菌)が付着しても発病することは実は稀である。
足に付着した菌はなにもしなくても時間と共に落っこちたり、せっけんで洗ったり、またタオルで拭くのみでも簡単に落ちてしまう。
そう、まだくっついているだけだからである。
一人暮らしや家に水虫患者がいない場合。
白癬菌が付着するのはプールや温泉など、家庭以外の裸足になる場所に限られます。
入浴した際に足をせっけんで洗うことは付着している菌を除去するのに必要なことではあるが、入浴後に再び付着することも忘れてはいけません。
靴下や靴を履く前に足をタオルなどで拭く習慣をつけるとかなりの予防効果があります。
ほったらかしの水虫の家族がいる場合
この場合や、施設で生活している場合、白癬菌との接触する場所も頻度もかなり多いだろう。
しかし、白癬菌は付着しても発病するまでにかなり時間が必要です。
まいにち入浴時に足をせっけんで洗うことは確実な予防法です。
せっけんを使って、足の裏、足の指のあいだもきちんとよく洗う。
注意してほしいのが擦りすぎて皮膚に小さな傷を作ると、白癬菌が侵入しやすくなるので気を付けよう。
気になる人は、お出かけ前や、就寝前に足を洗ったり拭いたりすると効果的です。
靴下で予防できるのか
分厚い靴下は落ちている菌を足にくっつけないようにする効果はある。
靴下は若干の予防効果があるが、発病因子にもなりえる。
足に菌がくっついている状態で分厚い靴下を履くことは逆に危険でもあります。
絶対に菌がついていない状態で分厚い靴下を履くことは予防になるといえます。
靴も白癬菌がくっついていなければどんなものでも問題ありません。
菌さえいなければ蒸れムレだろうが水虫にはならない。
白癬菌は高温多湿が大好き
靴は通気性の良いものにしよう。安全靴や長靴は結構危険です。
サンダルは通気性は問題ありませんが、外傷の危険性があるので気を付けよう。
まとめ
水虫の人は塗り薬を塗ろう。これだけで白癬菌をまき散らすことがほとんどなくなります。
落ちている菌を減らしていこう。
白癬菌はそこらへんに落っこちて次に足にくっつくのを狙っています。
洗ったり、拭いたりすればすぐに菌はいなくなります。
掃除もちゃんとやれば完璧です。
水虫は家族一緒に治していこう
水虫の治療や予防で最も重要なのは、水虫の治療を本気で考えようとする本人の心構えです。
医師がどんなに効率のよい治療計画を立ててくれても、優れた薬を処方したとしても、本人の「必ず治そう」という意志なくして治癒させることは不可能といえるでしよう。
また、ご本人以外の家族の中に、水虫を発症している人が必ずいる場合、白癬菌を家中にまき散らしている人がもう一人いるわけですから、自分だけで治療を行っても、決してよい結果は生まれません。
必ず一緒に治療をしましょう。