このお薬は有効成分がケトコナゾールの抗真菌クリーム薬です。
外用薬の良さは副作用の心配が少ないことです。
こんな症状に使えます
外用剤は通常、皮膚、粘膜の真菌感染症(白癬、カンジダ症、癜風等)に処方されます。
白癬
カンジダ症
- 指間糜爛症
- 間擦疹
- 乳児寄生菌性紅斑
- 爪囲炎
- 皮膚カンジダ症
- 外陰部カンジダ症
癜風
癜風菌による真菌症。
赤や白の斑点が首や躰などに発生する。
かゆみはさほどない。
脂漏性皮膚炎
唯一”脂漏性皮膚炎”の適応があります。
真菌の一種マラセチアが関係するフケや体部脂漏性湿疹に対して皮膚の菌を抑える為にも使われます。
ケトコナゾールの特徴
効き目がよく、刺激痛などの副作用も比較的少なく、幅広い抗真菌スペクトルを持っていてることから、皮膚真菌症の治療に広く使われています。
お薬のしくみ
真菌の細胞は植物性細胞膜をもっています。
主成分はエルゴステロール。
この薬は、そのエルゴステロールの生合成を阻害し、真菌の発育を抑制または阻止することにより、殺菌的に抗真菌作用を発揮します。
人間は細胞膜の主成分がコレステロールなので、その影響を受けません。
速く効く
有効成分のケトコナゾールは体内への浸透が早く、効果が早く現れるのが特徴です。
ケトコナゾールが真菌の細胞膜をこわすことで殺菌し、皮膚の赤みやかゆみを改善します。
殺菌的に作用するので、きちんと塗り続ければ完全に治すことが可能でしょう。
効かないものがある
ケトコナゾールは真菌が原因である様々な疾患に有効であるが、アスペルギルス症には無効なのです。
副作用
副作用の心配は少ないですがないわけではありません。
ケトコナゾール外用剤の副作用発現率は製造販売後の調査では3.5%程度の結果が出ています。
主な副作用
- 接触皮膚炎(1.5%)
- 瘙痒(0.9%)
- 投与部位発赤(0.7%)
- 投与部位刺激感(0.5%)
妊婦が使用した場合の安全性は確立していません。
ニゾラルクリーム
用法 | 1日1回 患部に適量を塗ります。 |
有効成分 | ケトコナゾール 2% |
内容量 | 1本 30g |