抗真菌性の医薬品で、主に、真菌(カビ)の細胞膜合成を阻害する効果が高く、増殖を抑えます。
カンジダ等の性感染症、白癬(水虫)の治療薬として使用されます。
このお薬はニゾラールのジェネリック薬品となります。
そのため先発薬のニゾラールと同様、ケトコナゾールを主成分としていますので、同等の効果が期待できます。
お薬のしくみ
真菌の細胞は植物性細胞膜をもっています。
主成分はエルゴステロール。
この薬は、そのエルゴステロールの生合成を阻害し、真菌の発育を抑制または阻止することにより、殺菌的に抗真菌作用を発揮します。
人間は細胞膜の主成分がコレステロールなので、その影響を受けません。
ケトコナゾールの特徴
効き目がよく、刺激痛などの副作用も比較的少なく、幅広い抗真菌スペクトルを持っていてることから、皮膚真菌症の治療に広く使われています。
- 足白癬 (水虫)
- 体部白癬 (ぜにたむし)
- 股部白癬 (いんきんたむし)
- カンジダ症
指間糜爛症
間擦疹(乳児寄生菌性紅斑を含む)
- 癜風
- 脂漏性皮膚炎
殺菌的に作用するので、きちんと治療すれば完全に治すことができます。
ケトコナゾールは真菌が原因である様々な疾患に有効であるが、アスペルギルス症には無効です。
ケトコナゾール内服薬について
ケトコナゾールは最初のアゾール系抗真菌薬として1977年に誕生しましたが、現在では第一選択薬にはなっていません。
理由として、肝臓への毒性が強く、吸収もされにくく、活性を示す菌種が限られている為です。
そのため、現在では第一選択薬として全身投与には、より毒性の低いトリアゾール系抗真菌薬であるフルコナゾールやイトラコナゾール等が用いられています。
もちろん、すべての人に肝機能障害がでているわけではないようです。
ですが注意は必要です。
酸性で吸収率アップ
ケトコナゾールは酸性条件下で良く吸収されるため、胃酸抑制剤などを併用した場合や他の理由で胃の酸性度が低下した場合には、吸収が低下してしまいます。
酸性の清涼飲料水で服薬すると吸収量が増加するようです。
オレンジジュースやコーラと飲んだ方がいい。
ということになってしまう。。。
脂で吸収率アップ
ケトコナゾールは脂溶性が非常に高いのです。
そのため、脂肪組織に蓄積されます。
食事と共に経口することで油脂に溶けやすくなるでしょう。
継続に意味がある
抗真菌薬は、ある程度服用を続けると、かゆみや炎症が治まりますが、すべての菌がいなくなったわけではありません。
真菌症は菌を完全に死滅させるためには、一定期間の服用を継続することが必要となります。
菌が残っていれば再発の原因となります。
そのため自己の判断で服用を中止するのではなく、必ず医師の適切な検査のもと、指示に従ってください。
ケトコナゾール ジェネリック
用法 | 皮膚真菌症 1日1回服用します 膣カンジダ 1日1回 400mg服用します |
有効成分 | ケトコナゾール 200mg |
内容量 | 1箱 100錠 |