水虫の発症率は足の形に関係する?
足にも人それぞれの個性があります。
足の大きさや太さ、指の長さや土踏まずのアーチの形など十人十色です。
そして、この違いが実は水虫の発症率に大きく影響しているのです。
水虫にかかった人の足を見ると、いくつかの共通点が見受けられます。
この共通点のうち一つでも該当してしまう場合、水虫にかかりやすい足をしているといえてしまいます。
こんな足は水虫になりやすい
- 短くて太い指をしている
- 指と指との隙間がなく、ピッタリとくっついている
- 指があまり動かない
- 足の指を開くことができない
- 外反母趾である
- 土踏まずと地面との隙間がほとんどないほどの扁平足である
- 足が肉厚で全体的にずんぐりしている
これらの人に言えることは風通しの悪い足をしているというこです。
これは水虫の菌である白癬菌が大好きな「高温多湿の箇所を好む」という理屈にピッタリと合致します。
こうした足は、ひとたび白癬菌に感染すると治りにくい傾向があるため注意が必要です。
しかし、いまさら足の形を変えるなんてことはできません。
そこで履く靴によって、発症や悪化を防ぎましょう。
こんな靴はダメだ
靴を選ぶポイントは、蒸れにくく、爪に負担をかけないものかどうかが大切。
これをクリアできる靴こそが、水虫になりやすい足の形をカバーできるよい靴といえるのです。
ということは逆に水虫になりやすい靴というものも存在するわけです。
ハイヒール
ヒールが高すぎる
かかとの高いハイヒールは女性にとって足を美しく見せるために欠かせないアイテムですが、ヒールの高い靴ほど足を痛めつけるものはありません。
指先が圧迫され、爪にかかる負担が大きい為です。
爪が弱れば、白癬菌にとっては格好の住処になります。
爪白癬にかかる女性の多くは、ハイヒールの愛用者でもあることが多いのも事実です。
靴は極力通気性に優れ、ヒールは3〜5センチ程度のものにしましょう。
靴は、丈の高さに比例して通気性が悪くなります。
ヒールが低い靴
ではヒールが低いほうが良い靴なのか。
通常、素足で直立している状態では体重の約80%がかかとに、10%が親指のつけ根や他の四本の指にかかつています。
ところがヒールが高くなると、それだけ指のつけ根にかかる比重が高くなり、上体が前に傾きます。
一方、低すぎると上体が後ろに反り気味になる、というデータがあります。
つまり、ヒールのある靴を履くときは、高すぎるのはもちろんのこと、低すぎても足を疲れさせる要因になるのです。
そう、低すぎても良くないのだ。
長靴を履いている
最も通気性が悪いナンバーワンです。
建築現場などで働く人が利用する安全靴や魚屋さんなどが履く長靴です。
普通に考えたらわかると思いますが、ゴムですから蒸れます。
靴の中の湿度は通気がないので非常に高くなるので水虫の大好きな環境と言えるでしょう。
ブーツが大好きだ
冬場に女性に大人気の足にフ ィットするブーツも、スッキリとカッコよく見えますが、大変蒸れやすく、水虫を増殖させる代表的な靴の一つです。
合皮の革靴
丈が低くても底が合成の革靴は、水虫の温床となりやすいので要注意です。
本革は皮でできているので小さな穴があり、通気が確保できます。
しかし、合皮は通気性もなく、熱を逃がしにくいため水虫の最適な環境を作ってしまいます。
わかっていても履かなきゃいけないとき
職業柄どうしても通気性の悪い靴やヒールの高い靴を履かなければならない人もいるでしょう。
この場合、靴を選ぶことができません。
上手にケアをして水虫になるのを防ぎましょう。
通気を気にする
会社の中ではサンダルで過ごしたり、昼休みは靴を脱いで足の通気をよくするだけでも、水虫をずいぶん予防できます。
湿った靴をそのまま放置したり、同じ靴を履き続けることは白癬菌の増殖を促します。
汗による湿り気を求めて細菌類が付着し、異臭を放つようにもなります。
ローテーションしよう
同じ靴を連日で履くと靴も痛みやすいだけでなく、菌も増えてしまいます。
また、靴は足からでる汗を吸っています。
多忙な毎日では、つい気に入った靴を続けて履くようになってしまいがちですが、靴は何足か用意してローテーションで履くようにしましょう。
水虫の菌は湿気が大好きです。
一日おくだけでもかなり乾燥するので予防としては有効です。
また、子どもの場合、上履きや体育館シューズ、運動靴などは一週間に一度は必ずきれいに洗い、日光で十分に乾かすことも足の裏の健康につながります。
こんな靴を選ぼう
この現代社会で靴をはかないっていうのは不可能なので・・・
ちゃんとした靴を選択しよう
靴を選ぶ時の第一条件
あなたが靴を購入するとき、どこにポイントを置いていますか?
価格、デザイン、 素材、色などを優先してはいないでしょうか。
靴は自分のもう一つの足ともいえる存在です。
ならば、自分の足にピッタリとくる靴かどうかを第一の条件にすべきでしょう。
おススメの靴
- 無理なく正しい姿勢で歩行できる靴
- 長時間履いていても疲れない靴
こんな靴が良い靴です。
靴を履いていて、まず疲れを感じるのはなんといっても土踏まずです。
直立し、あるいは 歩行するときに、最も負担がかかるからです。
そこで、土踏まずが十分にサポートされている靴かどうかも、靴選びの重要なポイントとなります。
靴底がやや厚めで、しかも柔らかい素材を使用している
これは厚底ブーツがいいと言っているわけではない。
あれはダメ。正しい歩行を妨げますから
つま先にゆとりがあり、足の指を圧迫しない
足の指が圧迫されるほど窮屈であるということは疲れるし、足の指のあいだに隙間はなくなるので蒸れやすい。
水虫にもなりやすいということ。
アキレス筋に食い込んだり、かかとが当たったりしない
足にあっていない証拠です。
靴ずれしたり、靴がカパカパなってしまって、歩きにくいし、つまづく原因になる。
ヒールはあっても3〜5センチくらい
高いヒールはつま先や足の爪に負担がかかります。
こういうところから水虫が始まります。
大きい足に合わせよう
人の足は左右対称ではないということを念頭におき、大きいほうの足にあわせて靴を選ぶことも大切です。
もし、もう一方の足と靴との間にすきまができて、靴がパカパカしてしまうようなら、やわらかな素材の中敷きを入れ、調節するようにしましよう。